終戦
見かけない黒い鳥が 青い空から
やってきていたのだろうか
遠くからプロペラの響きが 地上を覆い始め
明日は そこまでやってきていたのだ ・ ・ ・
たくさんの都市が焼かれ、人人がたおれていった地上で
おまえたちは おそらく昨日からやってきたのだろう
夏の終わりに
ひとつの落下傘が降りてゆき
閃光の後で 巨大な黒雲がわき上がる。
たくさんの人人が 身もだえて、なくなっていった
おまえたちは 目をそらさなかったのか ・ ・ ・
あれからこの国で 半世紀が過ぎ、
見えなかった黒い鳥たちのことが
ゆっくりと 語られている。